2005/08/11 19:22更新
The University of Western Australia - 佐野 直美さん
頼りになる”遠い親戚より近くの他人”
私は将来、昔から好きだった英語を使った仕事がしたくて、もっと英語の能力を伸ばすために留学を決意しました。でも、今まで1度も海外へ行ったことがなかったので、突然1年間もオーストラリアで暮らすのはとても不安でした。
飛行機に乗るのも初めてで、最初は何をするにもとまどってばかり。まず、パース空港に着いたとき、寮の人が迎えにきてくれるはずだったのに、手違いがあって、だれもきていなかったことにショックを受けました。電話のかけ方もわからず、なんとかテレホンカードを買って友だちに電話をしたけど、夜中の3時だったのででてくれないし、本当に困りました。ほかの人たちは、ホストファミリーや出迎えの人と会ってうれしそうに帰って行くのに、私はひとりで、頼れる人はだれもいなくて、ほとんど泣きそうでした。寮までタクシーで行こうかとも思ったのですが、この時間だと閉まっているし、だんだん人はいなくなってくるし、これ以上空港にもいられません。
考えに考えたあげく、日本を発つ前に先生から聞いていたUWAの学生に電話をしたところ、夜中の3時だというのに空港まで車で迎えにきてくれたんです。今まで話したことも会ったこともないのにすごく親切で、彼が神様のように見えました。朝まで寮は開かないだろうと、6時までパースの市街地やキングスパークなど、いろいろな所をドライブしてくれました。
オーストラリア1日目からこんなことに遭遇して、これから1年間、どんなことが起こるのか、本当にちゃんとやっていけるのか、と思いました。でも逆に、この事件のおかげですごく自信がつきました。本当にどうしようもないと思っても、自分で努カすれぱなんとかなる、こんな難題を切り抜けられたんだから、何でも解決できると思ったのです。
しかし、そのためには必ずひとりではなくて、だれかの助けが必要です。特に、このような緊急時に頼れるのは、よく知っている人ではなくて、初めて会った人や通りがかりの人だったりします。あまり友だちなどを頼りすぎると、いざというときに裏切られることもあるので、とても危険。オーストラリア人はほとんどの人が親切で、わかるまで丁寧に教えてくれるので、何か困ったことがあったらひとりで悩んでいないで、すぐにだれかに聞くのがいちばんです。
視野が広がり、楽観的な自分になった
留学していちばんよかったことは、世界中の友だちができたこと。私の寮には200人ぐらいが住んでいて、ほとんどは留学生です。日本人は5人ぐらいしかいないので、英語の勉強には最適の場所。寮に住んでいて、いちばん楽しいのは食事の時間。ふだんはみんな、授業や宿題などで忙しく、会ったりする機会も少ないけど、食事のときだけはみんなでご飯を食べながら、いろんなことが話せるので、すごく楽しい。暇なときは友だちと遊びに行ったり、寮内でもたまにイベントがあるので参加したりして楽しんでます。だから、ほとんど今までホームシックになったことはありません。
大学の授業は、英語が完ぺきでない私にとって、オーストラリアの学生とまったく同じことをしなければならないので決して楽なことではありません。でも、授業数が日本と比べて極端に少ないので、自由時間がたくさんあります。大学には週3日程度でいいのですが、その分、毎週300ぺ一ジぐらいのリーディングとエッセーがたくさんあります。講義の内容は難しいし、チュートリアルでは、みんな早口でしゃべるので、なかなか発言もできません。だけど、友だちがエッセーをチェックしてくれたりするので、けっこういい点数が取れています。日本で勉強しているときは、これで外国に行って通用するのだろうかと思っていましたが、なんとかこなすことができて、もっと自分に自信がつきました。
留学する前は本当に不安だらけでしたが、いざここにきてみると、そんなに日本と変わらないと思います。世界中の友だちと話していると、世界はすごく小さいと感じます。留学して視野が広がったし、すごく楽観的な考え方もできるようになりました。そして自分に自信がもてて、強くなれた気がします。英語ももちろん上達しましたが、留学で人の大切さを知ることができて、本当によかったと思います。